V60のはじまり
とっておきのコーヒーは、
化学の実験用三角ロートと三角フラスコで!
- 1921年、理化学品の製造・販売からスタートしたHARIO 。社内で身近にある三角ロートとろ紙を四つ折りにしてコーヒーを淹れたことが「V60」のはじまりです。円すい型(Y=X2の放物線)が、モノをろ過=濾すのに一番自然で良い形であることに気づき、1980年に一人用の円すい形ドリッパー「珈琲狂時代」を発売。この形を進化させ、ペーパーフィルターでネルドリップの味を手軽に再現できるようにと現在の「V60透過ドリッパー」が誕生しました。
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円すい形ドリッパーのVの字、角度60°であることから「V60」という名前がつきました。
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ネルドリップが広まったのはヨーロッパ、1763年ごろ。V60は長い歴史をもつネルドリップの形に似ています。
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円すい形
V60ドリッパーは円すい形。従来の扇形ドリッパーに比べ、深いコーヒー粉の層ができ、注がれたお湯が中心に向かって流れることによりコーヒー粉に長く触れ、成分をより多く抽出できるのが特長。
大きなひとつ穴
大きなひとつ穴は、注がれたお湯がドリッパーの制限を受けることなくネルドリップのように抽出ができ、お湯を注ぐ速度でコーヒーの味を変えることができるので、淹れる人の好みで楽しめます。
スパイラルリブ
ドリッパー内部のリブ(凹凸)を高く上部までのばし、ペーパーとドリッパーの間に空間をつくり、”蒸らし“によるコーヒー粉の膨張を妨げず、空気がしっかり抜ける構造。コーヒーの美味しさを最大限楽しめるよう考えられています。
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V60ドリッパーは、あっさりした味わいを求める人や苦味が柔らかな方がいいという人にもコーヒーを楽しんでもらえる構造です。
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素早く注げばすっきりした味、ゆっくり注ぐとコク深い味に。抽出速度で味の変化がつけやすいのもポイントです。
V60の基本レシピ
用意するもの、分量の比率をチェック!
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Step. 1
ペーパーフィルターのチャック部を折り曲げ、ドリッパーの内部にぴったりとセットしてください。
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Step. 2
ドリッパーをサーバーにセットし、ペーパーフィルターの全体が湿る程度にお湯をかけてください。ペーパーフィルターの匂いを落としつつ、器具を温めるために行います。サーバーに落ちたお湯は捨ててください。
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Step. 3
杯数分のコーヒー粉をドリッパーに入れ、軽くゆすって平らにしたあと、サーバーに乗せてください。
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Step. 4
コーヒー粉量の2倍のお湯を粉の中心から全体がしめる程度にゆっくり注ぎ、注ぎ切ってから30秒蒸らしてください。
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Step. 5
お湯を3回に分けて注ぎます。(1回の湯量=粉量×4倍)注ぐ際は、中心よりうず状にお湯を注いでください。また、ペーパーフィルターに直接かからないように注ぎ、抽出時間は杯数分に関係なく、お湯が落ちきるまでを3分以内としてください。
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Step. 6
ドリッパーに注いだお湯がサーバーに落ちきったら完成です。
V60の味わい
好みの豆、淹れ方、自分だけのレシピを見つけ出す
よろこびもぜひ味わってみてください。
※本チャートはあくまでも指標であり、抽出条件や豆の種類などで所感が異なる場合があります。
V60ドリッパーは好みで選べます
材質、色などバリエーションが豊富なので、
お好みに合わせて選べるラインナップ。
材質による特長もぜひご覧ください。
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プラスチック
シリーズ -
セラミック製
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耐熱ガラス製
(HARIO Glass®) -
金属製
V60シリーズで
いつものコーヒーを
より特別に
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V60シリーズ
ドリッパー&サーバーセット
すぐに本格的なハンドドリップを楽しむことができるドリッパー&サーバーのセット。形や機能、デザインで好みのものを選ぶことができます。セットならではのお得感もあります。
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V60シリーズ
サーバー
HARIO Glass®製で電子レンジや食洗機もOKなものから、保温用まで。用途やお部屋の雰囲気に合わせたコーディネートも可能なサーバーが各種揃っています。
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V60シリーズ
ペーパーフィルター
数種類のパルプを配合し、素材のこだわりと徹底した品質管理のもと製造されているペーパーフィルター。V60での抽出に最適です。
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V60シリーズ
ケトル
注ぎ口の細いドリップケトルはお湯の量やスピードがコントロールしやすく、おいしいコーヒーを淹れるのに役立ちます。V60シリーズのドリップケトルは取っ手の握りやすさや動かしやすさまでこだわりました。
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揃えるともっとコーヒーの
楽しさが広がります抽出に大切な時間と量を一度に測れるスケールや、挽きたての鮮度を楽しめるコーヒーミル、いつものコーヒーがより特別なものになる器具が揃っています。
V60透過ドリッパーの歴史
海外でも愛用されるV60、
生まれは理化学品製造のHARIO
- V60開発時はコーヒーメーカーで入れたものが主流で、ドリッパーも半世紀以上舟形(扇形)が使用されている中、あえて円すい形のドリッパーを開発したHARIO。1921年の創業時から理化学品の製造・販売をしており、その耐熱ガラスの技術を活かし、初めて手がけた家庭用品・コーヒー器具が「コーヒーサイフォン」でした。
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コーヒー器具の充実
1950年代になると家庭用のコーヒーサイフォン、パーコレーター、ネルドリップ&ドリッパー(ポット)とアイテムが増えていきました。
ネルでコーヒーを抽出するのが本格的といわれた時代に、HARIOの製品企画室では円すいロートとビーカーなどの実験器具でコーヒーを淹れていました。
そこで1980年、ペーパードリッパーを発売しましたが手軽なインスタントコーヒー、コーヒーメーカーが主流だったこの当時、ハンドドリップかつ新しい形の円すい形ドリッパーは残念ながら普及には至りませんでした。
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その後もステンレスメッシュフィルターやプレス式コーヒーメーカーなど、さまざまな抽出方法の製品を開発・販売したHARIO。そして、改めてV60の開発プロジェクトが発足したのです。
2005年、V60ドリッパーが誕生!
円すい形、空気の通り道を作るリブの形、大きなひとつ穴のV60ドリッパーは素早く注げばすっきりとした味に、ゆっくり注げばコク深い味に。抽出のスピードで自分好みのコーヒーが淹れられる、これまでにないドリッパーが完成したのです。
今日も、世界のあちこちでV60と一緒に
世界中のバリスタが愛用しているV60。
こうして手に取ってくださったみなさんの
今日のコーヒーが、
おいしく幸せなものでありますように。